【真の地酒とは何か?栽培が困難な幻の強力米を復活させた1本】鳥取県の中川酒造を紹介 〜前編〜
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【真の地酒とは何か?栽培が困難な幻の強力米を復活させた1本】鳥取県の中川酒造を紹介 〜前編〜

 今回から、イチオシの蔵元を紹介する記事を書いていきます!知らなかった方はぜひ一度飲んでみてください!

前書き

 日本酒には地域ごとに地酒がありますが、最近では「山田錦」や「五百万石」という代表的な酒米を使用する蔵元が多いため、昔に比べて地域ごとの特色が出にくいです。そんな中で、「真の地酒とは何か?」を追い続けたのが、鳥取県の中川酒造です。

 今回は、幻の強力米を使った甘さ・辛さ・苦味・渋み・酸味のバランスの良い究極の日本酒「いなば鶴 強力」を紹介していきます🍶

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中川酒造とは?

 鳥取県と言えば、「鳥取砂丘」「ゲゲゲの鬼太郎」「名探偵コナン」などが有名だと思いますが、実は隠れた名酒が多いと言われています。県内には20蔵ほどありますが、中川酒造は鳥取県東部にあり、その地域では最も歴史ある蔵元です。代表銘柄には、「福寿海」「いなば鶴」の2つがあります。

 山陰の豊かな気候と自然に囲まれている中川酒造の特徴は、創業から190年かけて創り上げた高度な仕込み技術にあります。長年の月日を得て完成された日本酒は、甘さ・酸味・渋み、辛味・苦味の5つがバランス良く調和しています。また、スッキリした淡麗でありながらも深みのあるコクと香りも生み出します。こうして造られる日本酒は、全国品評会でも5年連続で金賞を受賞するなど、高い評価をえています。

 今回は、2つの代表銘柄のうち「いなば鶴」について紹介していきます!もう一つの「福寿海」はこちらの記事から!

代表銘柄「いなば鶴」ができるまで

 いなば鶴のコンセプトは「真の地酒の姿を求めて」です。

 真の地酒とは何か?それは地元のお米の良さを最大限に発揮した地域に根づくお酒である。そう考えた中川酒造は、大正時代に鳥取県のみで限定栽培されていた幻の酒米「強力」の復活を目指しました。食糧難の時代に強力という酒米は、「収穫できる量の少なさ」「尋常ではない背丈」「大粒なので重さで稲が倒れる」といった問題もあり、栽培を控えるようになりました。

 そこで、「真の地酒」に強いこだわりをもった中川酒造は、その地域でしか造ることができない地酒を造るために、「強力米」の復活を目指しました。
 残されていたのは僅か一握りにも満たない量でしたが、地元鳥取大学から長年品種保存された貴重な標本を提供いただき、地元篤農家からは、化学肥料や農薬などの近代的な農法を避けての有機栽培に理解を示していただきました。まさに地域の方のサポートを受けて誕生したのです!

 こちらは、強力米を復活させた西尾隆雄氏の写真です。復刻当初の強力米(稲の丈が長い方)と比較用に玉栄を手に持っています。これをみれば強力米の異常な背丈がわかるかと思います。想像するだけで造るのが大変そうです😅

㈰強力米復活当初_西尾隆雄氏

「いなば鶴 強力」の味わい

 こうして長年の月日を得て完成させた「強力」を使った「いなば鶴 強力」は「強力」を40%まで磨き上げた純米大吟醸酒です。穏やかな吟醸香と苦味・酸味・渋味・甘味が渾然一体となった芳醇な味わいになっています。まさに完成された日本酒ともいえます。

 甘口や辛口の日本酒がありますが、「いなば鶴 強力」は甘さ・辛さだけでなく、酸味や渋みなどの全ての成分が一体となっています。甘口でフルーティーな日本酒が好まれる現在ではありますが、日本酒本来のまろやかさ濃厚さを楽しみつつ、現在の好みにもあわせた味わいといえます。

日本酒度:2.5
酸度:1.6

価格:3400円(720 mL)

 また、幻の酒米「強力」の魅力を思いっきり楽しんでほしいという思いから、ろ過を極力控えています。原料米の生産年度・米質・醸造期の気候等により繊細な味わいの差が生じますが、それを楽しみにしているファンも多くいます。

オススメの料理

 アゴ(飛魚)や、カレイの卵子煮付などはオススメです。また醤油味の甘辛煮付け魚料理などの甘辛めの味わいの料理にもピッタリです!家庭料理では、カレイなどの煮付けはぜひ試してほしい1品ですね🍶

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画像の引用先:https://park.ajinomoto.co.jp/recipe/card/801347/

蔵元のメッセージ

 産地限定生産、昔ながらの減農薬・低窒素肥料など篤農家の努力と長期低温発酵の吟醸造りにより、今「強力」の命を宿した真の地酒が蘇ります。テロワール(その土地の風土性)を感じ、心に残るお酒です。

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まとめ

 今回は、鳥取県の中川酒造の「いなば鶴 強力」について紹介しました。幻の強力を復活させて造り上げた日本酒は、究極の1本かもしれません。ぜひお試しください!

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